〜小悪魔の館〜

オレンジの風に吹かれて


　〔ご注意〕***30字くらいで改行されるよう、ウィンドウの横幅を適宜縮めてお読み下さい***




「ぁっ」
「ココ...だったよな」
「はぁっ....んぁ」

ゾロは身体を起こしているのが辛そうだった。支えもなく、ぐらぐらと揺れている。

「おい、マリモ....もう一度湯に入れ」
「ん.....」
「俺の膝に乗れ」

膝に、と言われただけで自然とゾロはサンジと同じ向きで膝に腰を下ろした。ゾロの背中が好きなサンジは、それだけでも興奮してくる。

「楽にしてろ」
「ん.....」

早速サンジは"続き"を始めた。湯の中でも変わらず、ゾロの後孔は熱く柔かかった。すぐにサンジは指を2本に増やした。

「あっ.....」
「マリモ、おめぇまたこんなエロ顔しやがって」
「んあっ....コック....」

ゾロが愛おし過ぎて、サンジの中には逆に意地悪な想いが芽生えてくる。

「へぇ、孤高のストイックな剣士さんでも、こんな顔すんだな」
「.....黙れっ....うっ...あ」
「痛みには滅法強ぇのによ....コレは弱いときた」
「てめっ.....殺すっ....あっあ....ああっ...」
「ココ...やっぱ当たりだな....覚えとこ」
「うっうぁっ....やめっ.....ソコもう指動かすなっ」

サンジがゾロの腰を持ち上げた。こういう時、湯船の中は便利だ。

「マリモ....もう俺限界....さっきから堪んねぇんだよ」
「....くっ....態度コロコロ変えやがって」
「もうちっと....足、開け」
「ざけんなっ....あっ....」

ゾロの片膝を上げさせ、サンジは自分のペニスの先端をゾロの中心へと宛がった。角度をみながらサンジは腰を浮かせていった。ゾロが何か言ったようだったが、サンジはそれどころではなかった。神経を集中させ、できるだけ途中でひっかかりがないよう、ゆっくりと挿入していった。

ある程度入ったと思われた時、ゾロの身体をゆっくりと抱き締め、サンジが自分の方へ密着させるようにしながら、腰を元のように沈めた。

ゾロを感じる。ゾロの中に居る事をサンジは強く実感した。

「マリ....モ...俺もう本当ヤバイ」
「俺はどうなる....どうなってる」
「俺のが全部....入ってる」
「おめぇにヤラれるなん....て.....一生の不覚だ」
「何....おめぇだって、もう相当ヤバイ癖に何粋がってんだよ」
「こんなんでどうやってヤルんだ？」
「こうするに決まってんだろっ」

サンジはゾロのペニスに手を伸ばした。根元から掴んで扱き上げるとゾロは堪らず声を上げた。

「マリモ...悪ぃ続きは自分でシテくれ....」

サンジはゾロの腰を両手で掴むと、持ち上げて落とす動作を繰り返した。サンジもまた耐え切れず声を上げた。

「自分で...って何でだっ....うっ...はっ」
「マリモっ.....すげっ.....こんなの....」
「クソッ.....」

最後はゾロへ自分の腰を打ち付けるようにしながら、サンジは絶頂を迎えた。ゾロも中からの刺激で一気に駆け上がり、自分自身を扱く手が止まった状態で果てた。

すっかり力を使い果たしたゾロ。ぐにゃりとサンジの方へもたれかかる。サンジはそのままゾロの身体を受け止めた。

まだ繋がっている部分を、離したくない気持ちだった。

ゾロの頬に何回もキスをしながらサンジは呟いていた。

「マリモ....すげぇ好き」
「.....あ....あぁ.....」
「...."あぁ"じゃねぇだろ」
「.....あぁ」
「馬鹿野郎」

もう言ってやらねぇぞ、と口を尖らせて言ってみても、ゾロは見てくれていない。あぁきっと照れてるんだ、とサンジは都合よく考えて、思わず笑いそうになってしまった。

口数の少ないこの男に、過度な期待はしないでおこう。



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サンジ、頑張りました。そしてゾロも。





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