〜青い薔薇　番外編 4〜

飛翔〜AnotherStory〜


　〔ご注意〕***30字くらいで改行されるよう、ウィンドウの横幅を適宜縮めてお読み下さい***



休み明け火曜日。恒例の始業礼。シャンクスが新入りのウソップを紹介した。

「....と言うことで、明日18歳になる。ここは大人の温かく厳しい目で、色々教えてやってくれ」
「早く先輩方に近づけるよう、頑張ります！」

元気のいい言葉で締めくくった。

シャンクスがウソップの肩をポンと叩いた。

「早速今日から、研修に入るぞ」
「はい、お願いします」
「担当は....そうだな、おい、ゾロ！」
「俺...ですか？」
「エースにも手伝わせるから、とりあえず頼む」
「はぁ...分かりました」
「じゃ、ウソップ、頑張れよ。いい誕生日を迎えられそうだな」
「はい...ありがとうございます」
「じゃ、後は頼んだぞ、ゾロ」

たまには起こる。シャンクスの人選ミス。キッチンの方へ向かっていたサンジは、『大丈夫かよ？』と言った顔でこっちを見ていた。

「で、研修って、何やるんだ？」
「.............(こんな人に任せて、大丈夫なんだろうか？？)」
「ま、テキトーにすっか...」

かくして、ウソップ17歳最後の日が、後数時間で終わろうとしていたのだった。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

エースのヘルプもあり、ウソップの2週間に渡る研修は無事に終わった。これから何か食べに行こうという話で、フロアは盛り上がっていた。

(ここの皆...何かいいチームワークができてるっていうか...いい雰囲気だなぁ)

ここでなら、やっていけそうな気がする。"あの人"が次にここへ来る日には、とびきりのイイ男になって出迎えてやる。

--私が指名したくなるような、イイ男になっててね--

その言葉を思い出し、彼は決意を新たにした。

fin.

■ウソ誕として書いた"飛翔"は、元々はこんなお話でした....。オリキャラの初投入、如何だったでしょうか。どうかご感想ご意見叱咤激励のお言葉を頂けたらと思います...。


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