〜小悪魔の館〜

オレンジの風に吹かれて


　〔ご注意〕***30字くらいで改行されるよう、ウィンドウの横幅を適宜縮めてお読み下さい***




ゾロを力で抑え込むのが無理な事は重々承知の上だった。今日のこの日の為に、もう少し色々勉強しておきたかった。しかし今となってはどうしようもなく、断片的に聞いて覚えた事を実行するしかなかった。

「一体、何をする気だ」

淡々とした声ではあるが、ゾロも不安を隠せないでいる。

「俺にとりあえず任せろよ」
「......」
「お前を傷つけたりはしねぇよ」
「当たり前だ」
「今日はすげぇ、俺の事大切に.....優しくしてくれたからな」
「...なっ......何言って.....」
「だから俺も、優しくする」

ゾロはそれには返事をせず、またキスをしてきた。今日だけで何度したか分からない。

サンジはその行為を承諾と受け止めた。






("優しくする"って言ってもなぁ....)

サンジは自分の言葉に早くも自信を無くしかけている。そもそもこういうのは、多少の経験のある者が、相手を安心させる為に言う台詞じゃないのだろうか。

(大事に思う気持ち....それくらいしか無ぇ)

サンジからキスをすると、ゾロは目を閉じて受け止める。優しく触れている間はゾロもじっとしている。少し舌で触れればゾロも薄く唇を開く。

人の言いなりには決してならない男。待ってるくらいなら自分から動く。でもじっとすべき時は、落ち着いてその時は待つ事も知っている。

(そんなヤツが俺をこうして受け入れている)

好きだとか惚れてるとかじゃなくて、それは....

"信頼"

(絶対裏切らねぇ....ずっと大事にする)

サンジの手がゾロの肩を下り、いきなり下腹部へと向かう。もう少しキスを続けながら、手で触ればいいのだろうか。

「熱い....」

熱くて硬くて、ソレはサンジの手を弾き返すほど。




かつて耳にした、男同士の営みについて。それは人それぞれで。
むしろ面倒だから一人で済ませる者が圧倒的だと。ただ、他人の手の刺激はそれなりにイイらしく、互いの手で処理し合うのだ。
欲求さえ解消してしまえば、唯のクルー同士に戻る。そこに感情は存在しない。

でもやはり、それ以上の快楽を求めれば、別の何かが芽生えてくるのも自然な事。そしてそれは多分、サンジの思いつく言葉で表現するならば、"愛"とか"思いやり"という事なのだろう。

せっかく二人で行うのだから、一人では出来ない事、そしてそれは他人にして欲しい事を相手に期待し、また相手に施すという事になる。サンジは最初にその話を聞いた時は、正直信じられず、正気の沙汰では無いとさえ思った。

自分以外の男のモノを、触るだけでも充分変な事だ、と。そしてさらにそれ以上の行為が存在する事も知った。




朧げな記憶が、一瞬の内に去来する。あの時はとても受け入れられないと思った行為なのに、今は違った。

サンジは、行動に出た。ゾロにならできる。そしてゾロが相手なら、されてもいいと思った。

「うぁっ」
「んんっ」

ゾロの口元を離れたサンジの唇は、サンジの手の中にある熱いペニスの先端に付けられていた。唇にするのと何ら変わりなく、角度を変えながらキスをし、そこから滲み出てくる透明の液を舐め啜った。

初めて口にする塩味の体液を、何度も舌で掬う。夢中になり過ぎて、ゾロの手がかなりの抵抗を示しているのに気付かなかった。

「んぁっ.....やめっ.....」
「....ん？」

ゾロに押さえられた頭や肩が痛くなってきて、やっとサンジは口を離した。

「何、して....っ」
「....あれ、コレ何だっけな...聞いたのに忘れたよ」
「ちがうっ....何でそんな....」
「こうするもんらしい....手でやるよりずっと....イイらしいぜ」
「..........っ」
「すげぇトロトロ出てきてるし....また続きしてやるよ」
「もういいっ....」
「何でさ？」

ゾロの言葉は無視してサンジは再び口を付けた。ゾロは我慢が続かず声を漏らす。息が乱れてきて、声も掠れ、やがて鼻に甘く抜けてくる頃には手の力も緩んできた。

サンジもだんだん分かってきたのか、手で扱くように唇を使い始めた。深く咥え込むと、ペニスの先端が喉に当たり、喉を意識して動かすと、ゾロの反応が良くなるのが分かった。

「コック......もう無理だ」



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ゾロ、お初○ェラに多分腰が抜けてます...(個人的希望)





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