すり抜ける風


　〔ご注意〕***30字くらいで改行されるよう、ウィンドウの横幅を適宜縮めてお読み下さい***



サンジの動きが落ち着いてくると、ゾロはサンジの耳のすぐ傍で、口の中のモノをごくりと飲み込んだ。そして唇や顎に垂れてきているモノを、自分の指で拭い、音を立てて舐めた。サンジの耳が少し赤らんできているのを見たゾロは、楽しそうにニヤリと笑う。

「濃いな...」
「し、知らねぇ...自分のなんか分かるか」
「溜まってたか？」
「溜めてなんか....」
「自分でシテたのか？」
「そんなヒマあるかよ」
「だな....俺がいつも一緒だと無理だな」
「メシも風呂も...寝るのも一緒だろうが」
「よく考えたら、一日中一緒だな」
「....あぁ」
「たまには離れてみっか？」
「.....」
「一人でデキるぞ」
「アホが...そんな必要ねぇだろ」
「俺の手だと思ってヤレばいい」
「...............」
「.........へっ、今想像しただろ？」
「してねぇっ！！！！」

ゾロ....。

サンジはゾロの変貌ぶりに少し戸惑っていた。

確かに"今日はおめぇがヤレ"とは言ったものの、言動まで変わっている。

(心技一体....ってやつか？)

「おい...何だ？考え事なら他所でやれ」
「...おめぇのこと、考えてたんだよ」
「目の前にいるんだから、直接言えばいいだろ」
「どうやって感じさせてやろうかってな」
「そりゃ楽しみだな」

さぁヤレよ...とでも言うつもりなのか、ゾロは仰向けに寝る。無防備を装って、全然隙が無い。

その体の中央で、激しく偉そうに自己主張しているゾロ自身。持ち主の性格を反映しているかのようだ。

「さっきの....今シテ欲しい？」
「さっきのって？」
「....ココ」

屹立しているモノのさらに奥の秘境の入り口に、サンジは指先で触れた。

「........上手くやるんならな」
「大丈夫だ、痛くはしねぇよ」
「.........」

別に怖がってる訳じゃない。ゾロはそう言いそうになったが、何だか男らしくない気がして、言うのを止めた。こんな時でもプライドが邪魔をする。

「んんっ...」

ほわんと熱い息が、その入り口をかすめた。自分の意思とは無関係に、その部分から力が抜けていく。それを分かっていたかのように、サンジの舌先が、襞をこじ開けながら侵入してきた。

「はぁ....」

ほんの少しずつ唾液を流し込みながら、尖らせた舌がさらに入ってくる。中で蠢き、入り口付近を内側から攻め立てる。

さっきまでの強気なゾロの攻めと、今の無防備な姿があまりにも違い過ぎて、サンジは戸惑いと興奮を覚える。

(結局、こうなるんだよな.....)


BACK←←　→→NEXT





Parallel MENU

NOVEL MENU


TOP