すり抜ける風


　〔ご注意〕***30字くらいで改行されるよう、ウィンドウの横幅を適宜縮めてお読み下さい***



肘をついて体重を支え、頭をサンジの胸に当て、激しい呼吸が収まるのを待っているゾロ。サンジの腹にはゾロの吐き出した白濁の体液が飛び散っていた。

壮絶とも言える男達の交わりに、寝室のドアの隙間の向こうで息を潜めて立つ男二人は、しばらく言葉も無かった。

サンジはゆっくりと上半身を起こした。サンジの膝に座る格好になっているゾロの腰と背中に手を回して抱き寄せる。そしてゾロもそれに合わせて体を起こし、両手をサンジの首に回した。

サンジの唇が丁度ゾロの胸に触れる。幾つも幾つも数え切れないくらいのキスを落とす。

(ん？今日は何も文句言わねぇんだな....)

まだ余韻に浸っているのか、ゾロは目を閉じたままサンジに抱きついている。

(あぁ....いつもこんな感じで来てくれたら....俺、もっと頑張るのになぁ....)

サンジは頬を緩ませながらあれこれ考え、ゾロの背中を撫でた。撫でながら、唇に触れているゾロの胸の突起を舌先で転がした。

「んっ....」

ゾロの中がひくっと蠢いた。

まだ、繋がったままだった。

本当は早く抜いて、中をキレイにしてやりたいところだが、とても今の状況から脱することなんてできなかった。まだ繋がっている、ということを再認識して、サンジは自分とゾロがどんな格好をしているのかを確認した。

ヤバイ、ヤバ過ぎる。こんなゾロを誰の目にも触れさせたくない。

そして、また体の底から湧き上がってきた新たな欲望が、サンジの熱を呼び戻した。ゾロの中で再び膨張し、いっぱいにしていく。

「んんっ....」

薄目を開けたゾロが声を発した。

「おいっ....てめ....」
「もう1回....しよう？」
「いい加減に.....」
「嫌なのか？」
「......嫌じゃねぇよ」
「うぉっ....何だよ今日は、ノリがいいじゃねぇか」
「....」
「どうした？」
「俺も....」
「ん？」
「もう1回くれぇ、ヤリてぇなって....思ってた」
「へぇぇっ？？」
「何だよ」
「ゾロが....そんな風に....」
「別に俺だって....。そんな珍しいことじゃねぇよ」
「....ヤリてぇんだ？」
「ヤリてぇ」
「....このままで...いいよな？」
「....いい」
「中、俺、出しちまってるけど....」
「いい....あとでまとめて始末する」
「あー...ゾロ、大好きだ」
「んっ....」

サンジが目一杯顔を上げて、ゾロの顎から唇にかけて舐めるようなキスをする。同じようにゾロも舌を絡めながら応じた。舌同士が触れ合う度、サンジの手に触れているゾロ自身の硬さが増し、それに連動してゾロの中も蠢く。

何て体してんだ.....俺を殺す気か？

(完全に溺れちまってるよなぁ....おめぇに)

「何か、このまま離れたくねぇ」
「バカ」
「すげェ....気持ちイイっつーか....溶けそう」


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