すり抜ける風


　〔ご注意〕***30字くらいで改行されるよう、ウィンドウの横幅を適宜縮めてお読み下さい***



ゾロから糸をひいて落ちてくる透明の体液が、サンジの腹にかかる。まだ溢れてこようとするのをサンジが手で受け止め、それが出てきた元の場所へと塗り付けながら、弱い力でゆっくりと撫でるように扱いてやる。

「あぁっ....」

ゾロの中がじわりと蠢き、まとわりついてくるのを感じ、サンジは息を呑んだ。

「そんなに締めるなよ....あんまりもたねぇから」
「締めてねぇ....何もしてねぇ....はぁ....ぁ」
「なぁ....ちゃんとアソコに当たってる？」
「....ん....」
「自分でやんの難しいんだったら....じっとしてて...俺が動いてやる」
「え....ぁあっ....うっ....やっ....」
「舌噛むぞ....ちょっと口閉じてろ」
「んんっ...んあっ....あああっ...やめっ...ろ....」
「俺って....結構巧い？....下からでもデキルもんだなぁ」
「....も....い....だろっ.....」
「何だ、もう降参か....ん？」

サンジはゾロの表情にばかり目を奪われていたが、ふと何気なく視線を落とすと、ゾロ自身から白濁の液がぽとぽと流れ落ちてきているのが分かった。

「ゾロ....。大丈夫か？」
「.....これくらい....何ともねぇ」

息が上がってきていても、強がりを言うゾロ。そしてまた同じく負けず嫌いなサンジも、一歩も退かないでいる。

ゾロの膝はぐらつき、体重を支えるのも辛くなってきているようだ。サンジが両手を添えて支えてやった。

「腰、落とせるんだったら落とせ。乗っかってこい。お前一人くらい大したことねぇからさ」
「あっ....」
「そうだ....それでいい」

ゾロが自分の力で腰を動かそうとするが、サンジが少し自身を突き上げる度、その動きは中断された。何度か繰り返すうち、ゾロは自分で動くのを諦めた。

「もう...無理だったら楽にしてていいからな」
「...力が入らねぇ」
「.....そこまでよくなってるんなら充分さ」
「くぁっ....」
「....舌、引っ込めとけよ？」

サンジの最後の激しい突き上げが何度か続くと、ゾロは身を震わせて背を伸ばし、顎を上げて呼吸を確保した。しかしそれも長く続かず、また顔を下ろして両肘で体重を支えた。

「はぁ....サン.....ジ」

ほんの少し残されていた力でゾロが腰を上げ、そして落とした。サンジの口から声が漏れる。

「ゾロっ......」

サンジの手がゾロ自身に触れると、もう今にも弾けそうなほど張り詰めていた。ぐっと握りこみ、扱き上げた。それに反応してか、ゾロの中がサンジをきゅうきゅうと締め付けてくる。

「ぐぁっ....ゾロ....もうあと2回くらいで....」
「くっ.....」

目の前がチカチカしてきていたゾロは、気力だけで"あと2回"、腰を上げて落とした。

ゾロの腰を両手で掴み、痙攣に耐えるサンジ。きっとそこには手の跡がくっきりと残されているだろう。


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