〜学園シリーズ　完結編〜

花、つぼみ膨らむ。


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「これだけは俺にさせろ」

サンジはゾロの背後から近付き、その一枚を下ろしていく。少しひっかかる部分に手を添えただけで、ゾロの身体がぴくりと反応する。

「すっげぇ敏感.....軽く握ってるだけだぜ？もう濡れてる」
「っ....」

ゾロの腰に密着しているサンジのペニスからも、少し体液が滲み出ている。それに気付けない程、ゾロは今、目の前の事でいっぱいだった。サンジの手が少し動いただけで、ゾロの腰も知らず動く。

「.....先に1回イッとくか？」
「......」

一瞬躊躇ったものの、少し悔しそうにゾロが頷いた。その表情を見て、サンジは堪らなくなる。背後からそのままぎゅっとゾロを抱き締めた。愛おし過ぎて、どうにかなってしまいそうだった。逸る気持ちを抑えながら、サンジは手を動かし始めた。

「んあっ....サン...ジっ」
「コラ、もうちょっと我慢して....イキナリ声出してんじゃねぇよ」
「んっ.....」

ゾロのその声を聞いて、サンジの下半身も反応する。ゾロの腰に押し付けたまま、擦り続けたらイってしまいそうだ。

「ゾロ....少しだけ手でしてやるから」
「少し？」
「心配すんな。ちゃんと口でイカせてやるから」

ゆっくりと、規則的に、サンジは手を上下させた。ゾロは、身体が崩れ落ちかかっていて、サンジの支え無しでは膝立ちするのは難しかった。

「これ以上は無理だな....じゃ、寝転べ」
「うん.....」

ゾロは仰向けに寝ると、足を開いた。その間に入ったサンジが身体を低くしている。ゾロの膝の裏に手を添え、そっと持ち上げた。これから何をされるか分かっている。ゾロは思わず自分のペニスの根元を押さえた。

「ゾロ？」
「駄目.....俺っ」
「もうちょっと待て....これからが気持ちイイのに」
「ああっ....」

サンジの些細な言葉のそれぞれに、過剰な反応をしているのか、あるいは想像力が豊かなのか。サンジの顔がソコに近付いただけで、ゾロの腰が浮き上がった。

「ゾロ....ゆっくり味わいたいから....すぐイクなよ？」
「んんっ....は....ああっ...あっ....んぁっ」

サンジが先端を舐めただけで、ゾロは落ちていきそうな気がして、何も気にせず声を上げた。サンジはそのまま深く根元まで咥えこみ、唇で扱きながら時々吸い上げた。

ゾロはサンジの頭に手をかけ、くしゃくしゃとかき回す。腰は落ち着かない様子で突き上げてくる。ゾロのペニスを取り囲むように、サンジの唇や舌が動く度、ゾロの腰がサンジの顔に押し付けられた。

「あっ....んんっ.....サンジっ....」
「......」

(そんなにイイのか....もっと...もっと、イイ声聞かせろ)

ゾロには、とりあえず先に軽く1回イカせるつもりだったのが、今の状況が楽しくなってしまったサンジ。できるだけゆっくりと愛撫し、ゾロが長く快感を保っていられるようにしていた。

「んぁっ」

鼻に抜けるような声が、サンジの感覚を刺激する。サンジの下半身も、痛いほど硬く勃ちあがっている。ゾロの声を聞く度に腰の辺りがズキンときて、その硬い部分の先端から、先走りが滲んでくる。

何とか耐えなければ。サンジは気持ちをゾロだけに集中させようとした。もう、ゾロは自分では勿論、絶頂点の一歩手前まで来ている事は分かっていた。

「サンジ....」

ゾロは少し潤んだ目をサンジへ向けた。サンジは口の動きを殆ど止めた状態で、ゾロのペニスを咥えたまま。サンジの口の中で、その熱い塊は脈の動きを伝えている。もう、暴発寸前だった。

「んっ」

ゾロが我慢できずに腰を動かした。とにかくイキたい。せき止められた波を解放させたい。そしてそれを許さないサンジは、そっと口を離した。

「悪ぃ....予定変更だ、ゾロ」

サンジは下半身をゾロの上半身へ向け、さっきとは逆向きでゾロの下半身へと身を屈めた。ゾロのペニスはずっと硬いままで腹の上に張り付き、透明の体液を零し続けている。それをそっとサンジは手で持ち上げ、先端を口へと近づけた。

「はっ....あぁっ」

サンジは突然の快感に思わず声を上げた。ゾロが自分の顔のすぐ上にある、サンジのペニスに舌を這わせていたのだ。ねっとりと舐めまわした後は、口の中へと取り込み、ずぶずぶと呑み込んでいく。

「くっ.....ゾロ....」

サンジは膝が崩れそうになるのを懸命に耐え、再びゾロのモノへ口を近づけた。ゾロに負けじと舐めまわし、かぷりと口の中へ入れた。

「んぐっ....」

腰を震わせ、太腿がぴくりと動き、口の中のモノに歯を立てないよう気遣いながら、ゾロは今にも果ててしまいそうなところを懸命に耐えた。もう何度も同じところまで到達しながらも、あと一歩というところで止められてしまう。

サンジにしても、もうそれほど持ち堪えられそうにない。

互いが自分を何とか抑え、タイミングを計っている。

(も.....無理.....)

ゾロは膝を曲げ、腰を上げてサンジの顔に押し付けた。口の中のサンジの熱を唇で扱き、何とか自分の呼吸をも確保しながら吸い上げる。その直後、がくん、とサンジの膝が崩れた。

サンジの乱れた吐息がゾロのペニスにかかる。もう限界まで張り詰めたゾロ。そのゾロの口から溢れそうになるサンジもまた、同じだった。

「ふぅぅっ....んぁっ」
「ああっ....」

ゾロの口の中のモノが弾け、ビクビクと痙攣の動きが伝わってきた。口の端から白濁の液がたらりと流れ落ちる。ゾロは自分の上に密着しているサンジの身体をぎゅっと抱き締めている。閉じた瞼の中で光が走り、一瞬外の音が遮断されたような気がした。呼吸すら、数秒間止まってしまった。

その快感の強さに、達した瞬間の記憶が飛んでいた。しばらく続くその部分の収縮に合わせ、今まさにゾロはサンジの口の中で、精を吐き出していた。ぎゅっと瞑っていた目を少し開け、ぼんやりした頭で考えた。

(俺....)

サンジと一緒にイケたんだ、と。

(良かった....)

ゾロは安堵して、サンジの背中を撫でた。何か言おうとしても、掠れた声しか出てこない。

「サン....ジ」
「.....ん？」

ごくんと飲み込む音が聞こえた。サンジもまた、少し掠れた声で応える。

「俺....よく覚えてねぇ....せっかく一緒にイったのに」
「俺も....こんなに気持ちよかったの、初めてだ」

それと....。サンジは続けた。

「お前があんなにイイ声出すから....マジ、途中ヤバかった」
「....るせーよ....勝手に出ちまうんだから、そんなの....」
「もっといくらでも出してくれていいぜ？俺は大歓迎」
「.....バカ」

声が小さくなってしまったゾロを見ながら、サンジはさらに言う。

「明日からが、楽しみだな」
「....え」

そう、明日から。ほぼ毎日の予定で二人はここで会う。

「な、サンジ.....毎日こんな事、しねぇよな？」
「何で？おかしなヤツだなぁ.....俺が目の前に居たら我慢できねぇんだろ？そんな我慢なんかしねぇで、好きにすればいいだろ」
「......」
「俺を抱きたいんだろ？」
「サンジ.....」
「さっきはすげェ上手にできたからな。もう俺、腰が抜けるかと思ったぜ。約束は約束だからな、ヤッていいぞ」
「......今からでも....いいのか？」
「勿論いいけど...分かってるな？俺がシテやったように」
「うん.....」

体勢を少し変え、ゾロはサンジのペニスに唇を付けた。その後ろの嚢を撫で、さらに奥へと指を滑らせる。何度かサンジに施された、その記憶を辿りながら。

「んっ」

ゾロの温かい息がかかると、サンジのペニスが僅かに反応する。ゾロの指は堅く閉ざされた後孔をゆっくりと撫で、解すように時々指の腹で押す。そうしていると、またゾロの記憶が繋がってくる。そしてそれは、身体が直接記憶している。サンジを愛撫しながらも、自分がそうされているような錯覚に陥る。

「ゾロ？」

サンジが一言呟いた。その息がかかった場所がひくっと蠢いた。

「できるか？」
「で....できる！今思い出してるトコだから」
「俺も....コッチの方、解していってやるからな」
「.....っ」
「お前もちゃんとやれよ？」
「うん、分かってる」

今日が初めてだが、勘のいいゾロの事だ。意外と巧くできるかも知れない。

「んぁ....」

不意に生温かい柔らかな感触。サンジは一瞬膝が崩れそうになった。

もう、始まっていた。

ゾロは、その中心へ息を吹きかけながら、舌先で小さく円を描くように舐めている。サンジにされた事を思い出しながら、自分なりにやっていく。緩みかけても、舌が触れると反射的に窄まってしまう。それでも諦めず、舌先を尖らせながらゆっくりとこじ開ける。

頃合を見て、唾液を舌で送り込む。指でそっと触れてみると少しなら大丈夫そうだったので、ゆっくり挿入してみた。半分まで入れて出し、を繰り返している時、ゾロは思わず声を上げた。

「はっ....んんっ」

サンジはゾロの愛撫に耐えながら、ゾロの窄まりの中心に唇を当てたままだった。それが今やっと、また動き出した。尖らせた舌で、突いてみた。広げた舌で、ねっとりと舐めてみた。

「あっぁ....サンジ....」

耐え切れず、サンジから口を離した。それを咎めるようにサンジは口の動きを速め、舌を激しく動かした。

「うっ...んっ....駄目っ..だっ...やめ.....」
「何、言ってんだゾロ.....お前もちゃんとやれ....」
「ああっ.....もう無理っ」
「この程度で何だ.....こんな中途半端なトコで止めんのか？俺を抱くんじゃなかったのか？」
「......もう、いい...今は.....」

そう言うとゾロは、サンジに向かって腰を突き上げ、押し付けてきた。サンジはそれを掴まえると、ちゅるると吸い上げ舌を突き入れた。ゾロはサンジの下半身にガシッと掴まり、小刻みな呼吸をして快感をやり過ごす。

サンジの指が中をゆっくりとかき回す。唾液を注入され、さらに混ぜ返された。ゾロは、その指が増やされたのにも気付いていない。そして指は根元まで入っていく。

「んああああっ」

サンジの指先が、ゾロの中の敏感な場所に触れた。以前にもここを少し刺激されて、ゾロは初めての感触に戸惑っていた。今日のサンジは容赦無い。本気だ。





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