Ｄｅｂｕｔ

　〔ご注意〕***30字くらいで改行されるよう、ウィンドウの横幅を適宜縮めてお読み下さい***





「ゾロ....お前に合わせるよ」
「いや、おめぇに合わせてやる」

どちらも先に達するのは嫌だった。相手がイクのを見届けてから、と思っていた。

「とにかく、気にせずイケ....俺もすぐ追いかけるから」
「おめぇこそ....ちゃんとイク顔見せろ」
「んなの、別に見なくてもっ...」
「俺は見たいんだ」
「.......っ」

ゾロの手の動きが変わった。すっかりサンジを熟知している。まるで自分の身体であるかのように、見事なタイミングで強弱をつけ、滑るように触れていく。

「んんっ...ぁっ」
「っ.....」

もう絶頂が近いサンジの表情に、一瞬だけ見惚れたゾロだった。しかしそれを見た事が、自分自身を煽ってしまう結果となった。

「んっ..あぁっ...ゾロ.....も.....」
「くっ.....待て.....俺の.....も.....」

(何だ、やっぱり一緒にイキたいんだな....)

必死についてこようとするゾロを見て、サンジは満足げに笑った。

「あああっ....んっ...」
「ぐぁっ.....んん....」

ゾロの腹の上に、二人が放出した体液が零れ、混じりあった。






「......！」

サンジが目覚めると、部屋の中は明るかった。閉じられたカーテンの外はもっと明るいだろう。日も随分と高くなっているようだ。サンジは枕元の携帯を取り出し、時刻を確認した。

「.......もうすぐ昼....」

アラームをオフにして眠ったのは久しぶりの事だった。

「......もう朝か....？」
「いや、昼だぜ、昼」
「......そうか.....」

隣で眠っていたゾロが、伸びをした。まだ目は閉じたままだ。サンジはそっと近付き、ゾロの頬に自分の頬を擦り付けた。

「痛っ.....」
「ゾロ、起きろ」

サンジの無精ひげがチクチクするのだろう、ゾロは片目を開けて反応した。そして、下半身に違和感を覚え、視線を下げた。

「.....何だ.....これは」

サンジがゾロの身体にかかるブランケットを捲ってみると、下腹部あたりにタオルが2枚、くしゃくしゃになって絡まっていた。2人分を吸収したせいか、ごわごわになっている。

「あ、拭いたまま.....寝ちまったな、これ」
「どうりで窮屈だと思った」
「ん？」

サンジがその情事の残骸を取り除くと、ゾロの分身が現れた。

「お、こっちのゾロもお目覚めか」
「.....何もすんなよ」
「.....それって、してくれって事？」
「おめぇ、言葉通じねぇのか....んっ...ぁ」

ゾロの言葉など無視して、サンジはいきなりゾロの股間に顔を埋めた。勃ちあがっているソレを口に含み、唇と舌で舐めたり、吸い出したり、扱いたりしていく。ゾロは堪らずに腰を浮かせ、サンジの頭を手で押さえた。

「てめっ....朝から何......してん.....だ....」
「もう昼だって言っただろ？だから何したっていいんだよ」
「も......ゆうべ...あんなに...した....あっ...んぁぁっ.....やめ....」
「そんな声聞かされて.....やめれるかってんだよ.....エロい顔しやがって」
「んあっ......」

何とかサンジの行為をやめさせようと思いつつ、身体は快感を貪っている。このまま続けて欲しいと要求している。

「ゾロ...楽に....力抜いて....イっていいぞ」
「はぁっ....ぁ.....」
「すげ....いい顔してんぜ....」
「.....あっ......」

ゾロは腰をサンジの方へぎゅっと押し付けると、鼻に抜ける声を漏らしつつ達した。サンジの口の中に、ゾロの濃い匂いが広がる。サンジは余す事無く、ソレを喉へと送り込んだ。

全て、ゾロを自分へ取り込みたかった。





「はぁ......」
「....良かった？」
「....また体力無駄遣いさせやがって」
「ひでぇな....無駄って何だよ！」
「夕べ寝る前さんざんヤって....起きてまた....」
「何だ、良くなかったのかぁ....俺、頑張ったのに」
「.....そんな事言ってねぇだろ....」

ゾロは、まだ何か言いたそうな顔だ。

「.....じゃ、何？」
「......あのな.....俺が言いたいのは.....」
「.....」
「こんな....しょっちゅうだと.....困るだろ」
「....ん？困る？......何で？」
「だから.....」

ゾロは頭をガシガシと掻いた。そして続けた。

「こういうのが、当たり前になったら...」
「......ゾロは....」
「.....？」
「......俺のがあんまり良くて、クセになったんだな？」
「まだなってねぇよ！」
「....ふーん」

サンジはニヤニヤしている。それを見てゾロは、自分の失言に気付いたが手遅れだった。



BACK←←　　→→NEXT

---

ここにきてまたエンドレス....？





Parallel MENU

NOVEL MENU


TOP