Ｄｅｂｕｔ
〔ご注意〕***30字くらいで改行されるよう、ウィンドウの横幅を適宜縮めてお読み下さい***
(あ......)
サンジは我慢できず、自分で自分のペニスに触れた。浴槽内に満たされた湯の中で、何にも邪魔されずソレは勃ちあがり、とても敏感になっていた。
サンジの妄想は続いている。
"俺がしてやる"
傍にいるゾロの手が伸び、サンジを愛撫する。ゆっくりと触れ、ゆっくりと動く。その動きに合わせ、サンジは普段は使わない左手を同じように動かす。
(あっ......)
意識がトリップして、ゾロの動きと一体化した。もう止まれなかった。
「んあっ」
声がバスルームの中で反響した。激しい呼吸と共に、意識がだんだん冴えてくるのが分かる。下腹部へ目をやると、左手の中から覗いている自分自身が、白いモノを吐き出していた。
バスルームから出たサンジを、ゾロが見て不思議そうな顔をする。
「......ん？どうした、その顔....」
「え？え？何？」
「すげぇツヤツヤしてんな....何かつけたのか？」
「そ、そっか.....？別に何もしてねぇけど」
「ふーん」
「何だよ」
「いや、別に」
「何かありそうな顔だ」
「......」
「......」
「......」
「......」
「ヤッたのか？」
「...っ」
「やっぱり.....風呂長ぇから.....気になって覗こうかと思ってたんだが」
「じゃ、何で来ねぇんだよ」
「覗かないって、約束したからな」
「そんなの、いちいち守るのか」
「そりゃ、そうだろ....約束は守るもんだ」
「呼びつけてやれば良かったかな」
「.....後で見せろよ」
「え？何を？」
「どうやってヤッたのか」
「なっ....何でそんな」
「それと.....何を考えてヤッたのか」
「.........それは.....」
「女か」
「違ぇよ...そんな訳あるかっ」
「じゃ、男か」
「違....わねぇけど....その....」
「誰だ」
「......決まってんだろ」
「俺.....か？」
「......そうだよ、勝手に使って悪かったな！」
「俺....お前に何したんだ？」
「....もういいだろ」
「俺の....どんな姿思い浮かべてたんだ？」
「.......それは.....」
「言えよ」
「.....起き抜けに....俺に咥えられて.....抵抗しながらエロい声...」
「も....もういい」
とんだ薮蛇だったな、ゾロ....。サンジは少し楽しくなって、向こうを向いてしまったゾロの腕を掴んだ。
「お前のあんな姿....頭に焼き付いて離れなくってよ....思い出しただけで、ココ....硬くなっちまった」
「やめろ」
「でさ、勝手にお前を俺の傍に座らせて.....お前のこの手で....触ってもらった」
「......っ」
「すげぇ....気持ち良かった」
「........分かってる」
「ん？」
「....お前の声、部屋の方まで.....聞こえてた」
「っ.....やっぱり？」
「.....来いよ」
「んっ.....ぁ」
「どうだ.....本物の俺の手....」
「ん.....いい」
「どっちがいい？自分の手と.....俺の...」
「決まってんだろ」
「....」
「自分の手だ」
「ん？」
「自分のイイとこは、自分が一番分かってるからな」
「......これならどうだ」
「ぁっ.....んんっ...わ、わかったって.....」
「ん？」
「おめぇの手が.....いい....すげぇ....」
「そうか....」
何で分かるのかと思うくらい、見事な位置と速さ、力加減。それと動きを止める場所や指を当てる微妙な角度まで、これ以上ないくらい、他に表現のしようがないくらい。
ただ、気持ち良くて、何も考えられない。
「.....おい」
「........ん？」
「大丈夫か」
「あぁ......何とかな」
「まだイカなくていいのか？」
「.....イキたいけど....イキたくねぇ」
「イキたくなったら言え.....口でしてやる」
「んっ....」
(やべぇ.....)
ゾロの言葉がサンジの耳を掠めた。ゾロは気付いてないようだが、ある高さの声が腰を直撃する。こんな声をずっと聞かされては、たまったものではない。
(声だけでイキそうだ)
ゾロが同業じゃなくて良かった。色んな意味で危険だ。サンジはゾロの身体にぎゅっと抱きついた。
結局その後、サンジは何度もイキそうになっては止められて、もう駄目だと思うくらい快楽を味わった。一生忘れられそうにない程の、強烈な記憶を身体に刻み込まれた。
サンジの声は随分とハスキーになっている。
「ん.....ゾロ.....も、無理....」
「イクか？」
「うん」
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.....。
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