〜小悪魔の館〜
オレンジの風に吹かれて
〔ご注意〕***30字くらいで改行されるよう、ウィンドウの横幅を適宜縮めてお読み下さい***
ナミはソファにうつ伏せになり、両腕の上に顎を載せて待っている。恐る恐る、サンジは両手をナミの背中に近づけた。キャミソールの薄い布地を通して、皮膚の感触が伝わってくる。一通り親指で弱めに押すと、手の平でさらに押していく。その後は少し強めにツボに指を入れる。
「いっ！」
「あ、大丈夫？ナミさん」
「いいから...そのまま押して」
「無理しない方が....」
「これぐらいやんなきゃ、効かないわ」
「明日余計痛くなるかも知れないから....ほどほどにしとかないと」
「ねぇ？もう少し....」
ナミが身体を横向きに起こした。そんな事を予測していなかったサンジの手は、ナミの胸の膨らみに触れてしまった。
「わわっ....」
「あっ.....」
「ごごご...ごめんよナミさん」
「.....サンジくん....」
当然「何すんのよっ」と怒ってくるものだと身構えていたら、ナミは少し恥らったような表情で見上げてきた。
「ナミ....さん？」
「いやだわ....私....さっきから」
「.....」
「サンジくんの手に....」
「俺の....手？」
「....その....」
「.......」
さらに少し潤んだような瞳をこちらへ向けてきたナミ。サンジは唾をごくりと飲みこみ、次の台詞を待つ。
(ナミさん....何て色っぽい顔してんだよ...俺、変な気分になるじゃねぇかっ....あーいかんいかん、俺のバカっ....)
「...感じちゃった、みたい....」
「.....へっ？」
「恥ずかしいんだから、何べんも言わせないでよ....ほら」
「えええっ？」
ナミはサンジの手を取り、自分の胸に押し付けた。中指と人差し指を、その山の頂へと導く。そこが硬くなっている事は、布の上からでも明らかだった。
「.....分かった？」
「.....ナミ....さ....」
「今日は特別。触っていいわよ」
「と、とっとくべつ...って...」
「サンジくんの手、もっと感じたいの」
突然そんな事を言われても、サンジはどうすればいいのか正直分からなかった。この世で一番愛しい存在のナミが、こんな美味しい誘いをしてくる事自体が奇跡なのだから。
(これは夢か？)
夢だったら、むしろ遠慮する事はない。
「ええっと...」
「もう、焦れったいわね」
いつの間にかサンジの手は、キャミソールの内側に入れられていた。はっきりと素肌に手が吸い付くように密着している。サンジは頭がぼうっとしてきた。ナミは片手で、キャミソールのフロントのボタンを外していく。
豊満な胸が露になるのを、ナミがもう一方の手で押さえた。サンジは思わず目を逸らす。
「あ、やだ私ったら....」
「ご、ごめん....」
「サンジくん...こんな私って嫌じゃない？」
「何で？全然っ....すげぇ綺麗だし素敵だし....」
「本当？じゃ、キスしてくれる？」
「.......」
ナミが目を閉じている。
(ああっ....これはやっぱり夢なのかっ....それにしても何て綺麗なんだよナミさん....唇も....俺、ヤバイよ)
「んっ....」
(あぁ...すげぇ柔けぇ....)
サンジの気が一瞬違う場所へトリップしたようだった。
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このままサンジにいい思いさせてあげたいです。でもゴメン、そんなに甘くないんだな....。
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