〜小悪魔の館〜

オレンジの風に吹かれて


　〔ご注意〕***30字くらいで改行されるよう、ウィンドウの横幅を適宜縮めてお読み下さい***




「なぁ....」
「しつけぇぞ！」
「そんな状態のまま、部屋まで帰ってどうすんのさ？」
「だから、てめェには....」
「途中で誰かに会ったら、隠せねぇぜ？いつも胸張って偉そうな剣士様が、前屈みで歩くのかよ？」
「その頃には収まってる。余計な心配は要らねぇ」
「.....つまんねぇヤツ」
「それよりてめェはどうなんだ？いっつもそんなモンで隠して。そんなご立派なモンかよ」
「っ.....じゃ、何か....てめェ、自分のモンがそんなに自慢かよ？」
「あるべき処にあるモンを隠す方がおかしいだろ！そんなの取っ払っちまえよ」

ゾロは深く考えずに、サンジの下半身を覆っているタオルを取り去った。

「おわっ....なっ....何すんだ....」

サンジは露になった部分を隠すよりも、奪われたタオルを取り返そうとして、直後に気付いて少し赤面した。一応手で隠したが、充分手遅れだった。

ゾロはその様子を見て呟いた。

「.....おめぇ....」
「な、なんだよ」
「勃ってんぞ」
「う、うるせーな！言われなくても...自分のがどうなってるかくらい分かってら！」
「それくらい、放っといてもそのうちに収まる。騒ぐほどでもねぇ」
「.....してくれねぇか？」
「はァ？」
「おめぇの手で....」
「何....」
「もう、自分じゃできそうもねぇんだ」

(うわ、言っちまった)

ゾロはサンジの言葉の意味がイマイチよく分からず、少し考え込んだ。サンジの顔に改めて目をやると、さっきの「やろうぜ？」と誘ってきた時とは違い、少し真面目な表情だった。

ゾロは何か言い返そうとして言葉を呑み込み、サンジの顔をじっと見た。そして目を閉じ暫く考えて、また目を開けた。ふーっと長く息を吐き視線を斜めに走らせた。

「.....1回ずつな」
「....へっ？」
「おめぇからヤッテやる」

水音も立てずにスッとサンジに接近してきた。こんな時でさえ、ゾロの動きには無駄が無い。背後に回りひょいとサンジの身体を持ち上げると、自分の膝に乗せた。

「おっ...おいっ...こんな」
「何だ？」
「何って....これって....」
「？」

湯船の中だから、さほど重くはないのだろうが、やはり膝に乗せられるというのは抵抗がある。サンジは何とかゾロから離れようとする。

「おい、暴れんな」
「下ろせ！」
「この位置からの方が...」
「へっ？」
「手ぇ動かすのが楽だからな」
「でも何か....」
「何だ？」
「.....あ、いや、その....」
「ハッキリしろ」
「何かさ、こういうのって....」

(好き合ってる者同士...要するに恋人同士がするんじゃねぇの？)

何も言わなくなったサンジの顔の傍に、ゾロが顔を近づけた。

「もういい。始めんぞ」
「お、おぅ.....」

サンジの背後から、ゾロが右腕一つでサンジの身体を支えている。ゾロの左手はサンジの太腿を撫でている。足の付け根から股間へと指を這わせ、そこから下がっている嚢を手の平で撫で上げる。

「おいマリモっ.....」
「ん？」

少し萎えかけたモノに、ゾロが手を添えた。

「ほら見ろ...放っときゃ収まるっつったろ」

しかし、その手の中で再び熱を帯び始める。それをゾロは興味深そうに眺める。

「へぇ....そんなにヤリてぇか....」
「くっ....」
「ま、力抜いとけ」

少し緩めに握りながら、できるだけ先端には直接触れないよう、扱き上げた。サンジは目を閉じ、微かに甘い息を零し始めた。ゾロの身体に背を預け白い喉を見せる姿に、ゾロは一瞬見惚れてしまった。

(たかが抜き合いしてるだけだろ....)

「何、本気で感じてやがんだ....」

そんな呟きも、サンジの耳には入らないらしく、快感に没頭しているようだった。時々絶頂感が増すのか、腰を浮かせるように動いている。しかしその動きが連続する事はなく、何度も寄せては引く波のようだった。



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しばらく、お付き合い下さい。





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