〜小悪魔の館〜

オレンジの風に吹かれて


　〔ご注意〕***30字くらいで改行されるよう、ウィンドウの横幅を適宜縮めてお読み下さい***




「......ぞ.....」
「何だ、省略すんな。2文字しかねぇのに」
「......」

(いや、そうじゃなくて！)

「ゾロ....？」
「何だよ」
「......見てねぇからな」
「だから何を」
「全て！全部！何もかも！今見た事最初から最後まで！」
「......見てんじゃねぇか、キッチリと」
「.....まぁ、色々あるだろうけど....俺はこれからもゾロの事は大切な仲間であり、友人だ。変わる事はねぇから！」
「そりゃ、ありがとよ」
「じゃ、じゃぁな......」
「ウソップー！ナミの落し物、見つかったのかーー？」

別の場所を捜索中のチョッパーの声を聞き、我に返る。

「あ、いや、見つからねぇ。ここには無ぇみてぇだ」
「そうか....じゃ、俺先に下りとくな！」
「おう...俺もすぐ行く」
「まぁ、折角来たんだ。一緒に入ってけ」
「いやいやいや...俺もうさっき済ませたから！お前らゆっくり入っとけよ...多分ラストだから」

肩に載せられたゾロの手を振り払い、ウソップはそそくさと逃げるように立ち去った。浴室の扉を必死で押している。

「おい、ウソップ....そこは」
「えええっ、もう俺は結構ですっ！遠慮しますっ！」
「ったく...そこは引っ張るんだ」

あぁそうかと気付いたウソップが扉を引いて、自分の頭をパタパタ叩きながら、浴室を出て行った。慌てて梯子を下りようとしたのか、ゴゴゴ、と不自然な音が響いてきた。鼻を怪我してなければいいが、とゾロは呑気な事を考えている。

「んん....」
「起きたか？」
「マリモ....」
「大丈夫か？湯の温度は少し下げといたが」
「....さっき誰か来てなかったか？」
「あぁウソップとチョッパーが」
「そうか......って、えええっ？」
「何だ」
「こっこっこっ....」
「落ち着け」
「だーっ！こっこれが落ち着いていられるかっ！まままさか見られたのかよ！」
「あぁ」
「あぁ、っておめぇは何で....さっさと離れとけば良かっただろうが！」
「いやそれがな....俺も何かウトウトしてたみてぇで....気が付いたらもう近くにまで....」
「......どこまで見られた？」
「どこまで...って.....ウソップは何も見てねぇって言ってたぞ」
「ンなの嘘に決まってんだろ！相手はウソップだぞ！」
「それくれぇ分かってる。全部見たらしい」
「全部って......全部？」
「あぁ、全部」
「.....聞くのが怖ぇけど、おめぇ何をしてた？」
「.....言っていいのか」
「とりあえず」
「おめぇの硬くなったチンコをこういう感じで握りながら....」
「わわわーっ、もういいっ分かったから言うなっ」
「何だてめェ、訊いたんなら最後まで...」

ずっとゾロの膝に座っていると、それが定位置のようになり、サンジも違和感を感じずにそのままでいた。二人の顔はかなり接近しており、会話がヒートアップしてくると互いの唇が触れ合いそうになってくる。

「続きやるか？」

再びゾロの手が動き出す。





「んっ......テメ.....」
「そろそろイケ」
「....クソ....俺....ばっかり」
「何だ、俺のも触りてぇのか？」
「ちがっ....てめェばっか、こんな...」
「こんな？」
「.....俺の....」
「...何だ」
「.......イクとこ....じっくり見やがって.....」
「.....悪ぃかよ」
「...？」
「...イカせてんのは俺だ。その俺が傍で見て何が悪ぃ」
「なっ....そんな話じゃねぇだろっ！」
「そんな話でもこんな話でも関係ねぇ。俺は何回でも見てぇ...だから何回でもイカせてやる」
「ンな勝手な事ばっか....ああっ...んぁっ....あっ...」
「いい声だ....下にいるヤツらに聞かせてやれ」
「...ええっ....？....だ...誰か...いるのか？」
「....いるかも知れねぇ.......分かんねぇが」
「何だ..驚かすなよ.....あっ...おいっ....もういい......から....」
「こんなトコで止めていいのか？」
「で..もっ...声...んっ」



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ウソ、ちょっと気の毒。ゾロ、相変わらずマイペース。





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