〜小悪魔の館〜

オレンジの風に吹かれて


　〔ご注意〕***30字くらいで改行されるよう、ウィンドウの横幅を適宜縮めてお読み下さい***




サンジの指差した先には、ゾロの股間から天を仰ぎ、腹にびたっと張り付いた状態のモノがあった。

(あんなモン、絶対無理だ.....)

内心はちょっと怖かったが、それを隠すようにサンジは言った。ゾロは少しだけ驚いた様子で応える。

「ココ....まだ無理なんじゃねぇか？」

サンジの奥まった場所にある、狭い窄まりを指で撫でながら言った。

「どうしたら.....いいんだ」

ゾロは自分の時がどうだったか、やはり思い出せないようだった。サンジが触れた時には既に準備ができた状態だったのだが、それがあの怪しいクスリのせいだと気付いているのはサンジの方だけだ。

その事を、ゾロには言いたくなかった。少なくともまだ今は。

今朝の事も、サニー号での事も、"あのクスリのせい"という事になってしまう。全てがそうだとは言い切れないが、多少の影響はあっただろう。あれが無かったら、今こうしているのかどうか。

だから、まだしばらくは黙っておきたい。

それより今は大事な問題がある。ゾロが真面目に問うてきているのだ。

「マリモ」
「うん」
「俺の.....コレを」

サンジはゾロの手を取り自分のペニスへと導いた。そこから溢れる体液を潤滑油として使うのだと説明した。

「こんなんで大丈夫なのか」
「分かんねぇけど....後はおめぇの指で何とかやってくれ」
「やってみる」

(何でそんなに真面目な顔で言うんだ....俺が何かすげぇ悪いヤツみてぇじゃん....)

また愛撫が再開された。周辺に舌を這わせ、ペニスを根元から頭の少し手前までゆっくりと扱き上げると、先端の亀裂からじわりと透明の液が湧き出てくる。それを指で取り、後ろの孔へと塗りつけると、いっそうソコは緊張して窄まった。

そんな面倒臭い動作を何度か繰り返しながら、指が少しずつ入り易くなっていくのが分かった。ゾロが何かをじっと考えている。

「確かアノ時...」

サンジの指がゾロの中で動かされていた時、ある一点に触れた。よく覚えていないが、まるでペニスを内側から触られるような不思議な感覚だった。そして下半身の力がするりと抜けてしまったのだ。

同じ事をすればいいのではないか、とゾロは考えた。しかしそれらしき場所に指が届いていないようだった。そうこうしているうちに、塗りつけた体液も乾いてきてしまった。

「コック....じっとしてろよ」

ゾロの両手がサンジの膝をさらに持ち上げた。何するんだ、やめろ...という声が聞こえたが、気にせずそのサンジの中心部にゾロは顔を近づけた。さっきまで指を挿れていた、その場所へ。

「んっ」

ゾロの温かい息を感じた直後、さらに熱くてねっとりとした感触が襲ってきた。羞恥と緊張が勝っていたのは最初だけで、やがてソコから力が抜けていった。

「マリ...モ」

(そんな事まで....しなくても)

堪らずシーツを掴み、呼吸を整え、サンジはどうにも説明のつかない今の状況に懸命に耐えた。

(力....入らねぇ)

緊張の緩くなった孔から、ゾロが舌を挿し入れてきたらしい。唾液で中を潤してくれているのだろう。ゾロも初めてながら、自分で考えてくれているのだ。

(絶対ぇガシガシやってくるもんだと思ってたのに)

魔獣だの何だのと、決め付けて本当に悪かった。

「あ.....ん」

思わず声を漏らす。さっきよりまた気持ちよくなってきた。そしてまた指での愛撫に戻った。

(あ.....舐められるの結構気持ちヨかったのに)

いや目的はこれじゃねぇよな....とサンジは思い直した。ゾロの指は今度はすんなりと孔の奥へと向かった。中の具合を確かめるように動いている。

「んっ」
「痛いか？」
「いや、大丈夫」
「キツイか？」
「そうでもねぇよ」
「じゃ....」

さらにもう1本増やされたらしい。ゆっくり、恐る恐るな感じで入っていく。2本の指が内壁を撫で回している。

「んぁぁっ」

今までにない中からの刺激に、サンジは目が覚めるようだった。そしてその場所の周囲をゾロの指先が何度も触れた。

「ええっ？」

サンジの見た先には。

ゾロの愛撫が中断され、少し萎えかかっていたペニスが再び屹立していた。そしてその先からは、蜜がたらりと流れてきていた。



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ゾロにここまでさせるサンジって...。





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