〜小悪魔の館〜

オレンジの風に吹かれて


　〔ご注意〕***30字くらいで改行されるよう、ウィンドウの横幅を適宜縮めてお読み下さい***




「俺も寝るかな」

ゾロが独り占めしているブランケットをそっと引っ張ると何とか隙間に潜り込んだ。ゾロの体温を感じる。その温かさが心地よくて、サンジはゾロの身体に寄り添うように寝た。

「う....」

温かい筈だ。ゾロは何も身に着けていなかった。

「何でそのまま寝るんだ....」

船に戻ればこんな事もできなくなる。開放感からついやってしまったのか。

「癖になったらヤバイぞ？」

ゾロ本人は、多分見られても何とも思わないのだろうけど。そんな事を思いつつ、サンジはだんだんと睡魔に襲われていった。




次にサンジが目を開けた時は、部屋の窓のカーテンの隙間から薄っすらと光が差し込んできていた。起きる予定にしていたのより少し早い。昨晩は早く寝たせいで、どうやら勝手に目が覚めてしまったようだ。

「あれ.....？」

サンジが枕にしていたのは、ゾロの逞しい上腕だった。もう片方の腕もサンジの肩を抱くように載せられている。

「一晩中、こうしててくれたんだ....」

サンジは腕枕を外すと、そっとその腕を撫でてやった。頭を抱いてやろうとゾロに近付いて、異変に気付く。

「...........」

サンジの太腿に硬いモノがぶつかっている。途端、昨晩の情事の一部始終が脳裏に蘇ってきた。思わず顔が熱くなってきて、サンジは焦った。

「マリモ....もしかしてお前」

(体力、持て余してたんじゃねぇのか？)

この男が1回だけで満足する筈もない....多分。

「これは....せめてもの俺の気持ちだ」

サンジはゾロの下腹部へと手を伸ばした。ソレは硬くぴったりとゾロの身体に張り付いた状態だった。根元を握ると、そっと控えめに扱き上げてみた。サンジの視線はゾロの顔から離れない。

「寝てる時ってどうなるんだ？」

身構えもせず、イキナリの愛撫を受ければ、感じたままの反応をするのではないか。サンジはゾロがどんな顔をするのかと、ドキドキしながら見つめていた。少しの変化も見逃すまいと、目を離さないでいた。

「ん.....」

小さく寝返りを打ち、眉間に皺が入る。サンジはさらに手を動かした。

「ぁ....」

サンジは手元をチラリと見た。ブランケットの陰になっていて全ては見えないが、ゾロのペニスがさっきよりさらに大きくなっているように感じた。その先端が少し濡れてきて、扱き上げる度にくちゅくちゅと音がした。

「マリモ....」

ゾロの表情に変化が現れた。口を小さく開け、時々息が漏れる。身体は殆ど動かなかった。サンジの手の内では、時々脈打つような動きがある。

「堪んねぇ」

サンジはゾロに口付け、息ができる程度に押し付けながら舌を吸った。睡眠から醒めていない状態だから、動物的反射で舌を引っ込めるばかりで、ゾロの方からは絡ませてくる事はなかった。サンジは少し物足りなかった。

「どんな夢見てやがんだ....」

(俺以外の誰かとヤってたら、許さねぇからな)

サンジはゾロの下半身の方へと潜り込み、ペニスの根元を持ち、先端を舐めた。ぬるぬるとした体液が、すでに腹の方へと垂れ落ちている。それを全て舌で取った後、再びその屹立したモノへ口を寄せた。

ほんの少し、ゾロの太腿がぴくりと動いた。それ以外は殆ど動かない。サンジは手を離し、深くまでペニスを咥えこむ。吸い付きながら唇で扱く。

「んんっ」

ゾロの鼻に抜ける声がしたかと思うと、サンジの口の中で一気にソレがさらに硬く膨張し、弾けた。ゾロの身体も手も、他のどこにも力が入ってこなかったので、サンジには全くそのタイミングが掴めなかった。

(すげぇ...濃い.....)

むっとする青臭いような、ほんのり苦いような、あの味が口いっぱいに広がる。ゾロをイカせた実感がまるで無かったが、射精はしたらしい。サンジはそっとペニスから口を離すと、ごくりと口の中のモノを飲み下した。



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無抵抗ゾロ。





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