〜小悪魔の館〜

オレンジの風に吹かれて


　〔ご注意〕***30字くらいで改行されるよう、ウィンドウの横幅を適宜縮めてお読み下さい***




「...何....だ？」

ゾロの掠れた声がして、その手がサンジの髪にさらりと触れた。そこで何をしてる？とでも言うように。

「おはよ.....」
「....何で....」
「朝一の.....気分はどう？」
「......？？」
「本当にずっと寝てたのかよ」
「あァ？」
「あーあ、つまんねぇの」

ベッドの上に座り、サンジがゾロの股間を指差し、身振りで何をしたかを伝えた。最後に舌なめずりをして"ご馳走様"をして見せた。

「......マジ？」
「うん！」

満面の笑みで応えるサンジに、ゾロは半信半疑と言った顔をしている。そしてサンジの股間に視線を落とした。

「......じゃ、おめぇのも」

ゾロは寝た状態のまま、サンジに"こっちへ来い"と指で示した。サンジはゾロに言われるまま近付いた。

「ここに.....跨れ」
「...へっ？」
「全部脱いでからな」
「.....」
「しっかり、膝ついてろ」

サンジは下着まで全て取り去ると、ゾロの首辺りに膝立ちで跨った。ゾロの手はサンジの腰を支え、その中心で硬く勃ち、先走り液を垂らしているペニスをじっと眺めた。

真正面からこんな風に見られて、その舐めるようなゾロの視線にサンジは身震いした。恥ずかしいのか、怖いのか、何が何だか分からない。

(うわ....こんなの)

「コック....」

ゾロが口を開けた。"ココだ"と言う顔で待っている。サンジはペニスに手を添え、先端がゾロの口に届くように角度を調節した。そしてソレがゾロの唇に触れると、ぺろりと舐められた。

「んんっ」

思わず手を離してしまい、サンジ自身が元の位置に戻ってしまった。

「ったく....そんな事もできねぇのか」
「....急に舐めるから.....」

サンジの紅潮した顔が少し焦っているのを見て、ゾロもまた少し興奮してくるのを感じた。もう一度、ゾロに促されてサンジは同じ事をする。

「んあっ....マリモっ」

またさっきのように、その先端をゾロの舌が襲った。ねっとりと舐め回され、少しずつ奥まで呑み込まれていく。サンジの膝ががくがくと震え、ベッドに手をついて身体を支えた。

(ああっ.....何だコレすげぇ.....ヤバイ)

ベッドに寝転ぶ事もゾロの身体に覆い被さる事も、許されない。自分がしっかりしていないと、身体が崩れてしまう。そして与えられる快感の波は、次々と身体を支配する。

「ああっ....はっ....無理っ....駄目だっ」

膝から力が抜けていく。サンジはもう降参だという意味を込めて首を左右に振った。ゾロは一旦口を離すと、サンジを見上げながら言った。

「気持ち良さそうだな」
「んぁぁっ....」

まだ許さないとばかりにゾロはサンジの腰を抱え、倒れないように支えた。ゾロがサンジのペニスを深くまで咥えこみ、舌を使いながら吸い上げる度、サンジの身体がぐらりと揺れ、ゾロの上に被さりそうになる。

口呼吸も次第に苦しそうになってきている。

「もうイキたいか？」
「.........イキ....たい」

その言葉を聞いて、ゾロはすぐにまたサンジのペニスを頬張った。身体を少し起こすと、勢いよく扱き始めた。唇の摩擦、そして舌を絡めての吸い付きにサンジの頭はくらくらしてきた。そして先端のくびれが扱き上げられる時の、唇の圧迫が何度か繰り返されると、訳の分からない声を上げてしまった。

「待....って.....速.....すぎっ....んんあああっ」

ゾロの後頭部や肩を強く掴みながら、サンジはゾロの口内で射精した。ゾロは勢いよく迸る苦味を感じ、さらに数回だけサンジを唇で扱くと、その後はじっとそのまま待った。やがて身体の緊張から解放されたサンジは、へなへなとベッドに崩れ落ちた。

「うへぇ.....マリモ.....どこでこんなの.....覚えたんだ」

まだ少し荒い呼吸でサンジは訊いてみた。



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朝早くから....。





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