すり抜ける風


　〔ご注意〕***30字くらいで改行されるよう、ウィンドウの横幅を適宜縮めてお読み下さい***



(ゾロは眠ってしまってるんだろうな....)

「サンジ、何考えてんだ？」
「......」
「ゾロが助けに来てくれないかな？とか」
「寝てるから無理だろ」
「寝てると思うか？」
「え？」

寝てるとばかり思っていた二人のいるベッドの方へ、サンジが視線をやると、ブランケットの隙間から、ルフィの二つの目が覗いていた。気のせいか、挑戦的な色に映った。

「なっ....」
「アイツだって必死なんだ。まぁ、ゾロのことは諦めろとは言ったがな。でもな、可愛い弟が欲しいって言うんだから、頑張って手に入れろって思うのが兄貴だろ？」
「そのために.....」
「ん？」
「そのために、俺を？」
「...勘違いすんなよ、サンジ」
「.........？」
「ルフィのために、足止めしたとかじゃねぇぜ？」
「ほう？」
「さっき俺が言ったことは.....全部本心だ」
「っ.......」
「どうしても、お前のこと.....」
「もういい。言うな」
「悔しいのか？俺が憎い？」
「もう、やめてくれ。俺は器用じゃねぇんだ....俺は...」
「...そういうトコ、惚れたんだから...しゃぁねぇだろ」

また抱き締められる。サンジはエースの腕に掴まった。自らの手で。

「あーあ....ゾロが心底羨ましいぜ....」

＊＊＊＊＊＊＊＊＊

少しウトウトとしたサンジは、違和感を覚えて目を開けた。

(お、おいっエース....またそれかよっ)

ボトムの中に手を入れられ、弄られている。

「このまま手でするのと、口でするのと、指入れられるのと、どれがいい？」
「エース....っ」

どれも経験済みなのが災いして、鮮明な記憶が蘇ってくる。自分の意思とは無関係に、体はその記憶を頼りに正直な反応を示す。

「サンジ....俺を誘ってんだな？分かったよ....フルコースで楽しませてやる」
「いや....いい。何もするな」
「駄目だ」

少しトーンが低くなったエースの声に、サンジの体が固くなった。あの"抗えない"感覚に襲われる。

「サンジのイイ声聞きてぇけど....今日は我慢する。声は抑えとけよ」

シャツを捲り上げると、エースはサンジの胸の上に顔を持っていく。少し尖りかけた突起を舌先で突いた。唇で挟み込み甘噛みしながら、舌を柔らく当てて動かしていく。

(んんっ....)

サンジは必死に声を抑えながら耐えた。感じないよう、違うことを考えようとしても無駄だった。彼の体は、こんな時にも酷く素直だった。

認めたくないが、エースの愛撫の仕方は巧い。身も心も蕩けてしまう。抵抗する気力を根こそぎ奪われてしまう。

「サンジ？しっかり感じてっか？」

するりとサンジのボトムを脱がせると、すでに硬く勃ち上がり、その先端から蜜を滲ませているサンジ自身が姿を現した。エースの息が少し荒くなってきたのが分かった。


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