すり抜ける風


　〔ご注意〕***30字くらいで改行されるよう、ウィンドウの横幅を適宜縮めてお読み下さい***



「お前も、そのうち分かるようになるさ」
「俺、エースみたいになりてぇんだ」
「そりゃ随分と高いハードルだな。俺にとってもエースは目標だから」

よほど兄のことが自慢なのか、ルフィは誇らしげな顔をして、ししっと笑った。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「あ....っ」
「ゾロ....」

エースの口内にあるゾロ自身からは、続けざまにじわじわと塩辛いものが滲み出てくる。

エースにしても、かなり限界に近かった。

(いつもはこれくらいのことで、どうにもならねぇのに....)

余裕で相手を何度も絶頂へと導き、常に主導を取ってきた自信がある。ところが今....

ゾロはエースの愛撫に小さく声をあげている。吸い付くような肌を押し付けてきている。他には何も仕掛けてきてはいない。それなのに、まるでエースの方が今にも落ちそうな場所に立っていた。

もうこれしかないと、エースは体の向きを逆にし、ゾロの首あたりに跨り膝で立つと、ゾロの膝裏を手で抱え、もう一方の手でゾロ自身を撫で上げた。そしてその後ろの嚢を揉みしだきながら、もう随分と熱を含んで屹立するモノを呑み込んだ。

ゾロの喉では、必死で耐えようとする声が聞こえた。たらりとエース自身から糸を引いて落ちてくるモノがゾロの視界に入った。それを手で掠め取り、ひとまず辛そうにしているエース自身を握りこむ。根元から後方へと続く部分に熱い息をかけると、手の中のモノは一瞬ずん、と硬さを増し、今かなり感度が上がっていることを物語る。

エースの口の動きがのろのろとしてくる位、快感の強さが増してきた。熱い息の次は、ゾロの体温を伝える舌。さらにその後ろの方へと辿っていくと、微かにひくついている粘膜で囲まれた場所に到達した。先ほどの粘液がついた指で、その襞の部分をゆっくりと撫で、中へ侵入させていく。エースは今すべきことが何だったのか、思い出せないくらい、快感の海に漂っていた。

こんな相手は初めてだった。

エースは何とか気力を振り絞り、再びゾロを口内へと誘う。深く深く、ゆっくりと愛撫する。

ゾロは不規則になってくる呼吸を何とか制しながら、指を二本に増やし、エースの狭く熱い場所へと侵入させる。ぐっと深くまで入り込めば、指を曲げてイイ部分を探していく。そうしながら、前で硬度をさらに増してぴんと伸びている、エース自身を口に入れた。

ゆっくりと舌を使いながらの愛撫、そして指が入ったままの中では、目的のポイントを見つけ、同時進行で刺激していく。

「うわっ.....ヤ、ヤバ...っイ.....ゾロ...」
「エースさん何やってんすか？口がお留守ですよ？」
「...はぁ....おめぇに言われちゃ世話ねぇな」
「時間.....余裕ねぇから....そろそろイってくれると...」

(イってくれるとありがたい....俺もそろそろイキてぇ....)


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