Ｄｅｂｕｔ
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直接触れられてもいないのに、なぜこんなに気持ちいいのだろう。サンジはゾロの肩にもたれかかった。ゾロの手の動きは次第に速くなっていく。
「んぁ.....」
思わずゾロの肩を掴むサンジ。快感がもぞもぞと下半身に集まってくるようだ。下着が濡れてきているのが自分で分かる。
「ゾロ.....」
サンジはゾロの手に自分の手を載せた。そしてその手をボトムの内側へと招き入れた。ゾロの指先が、硬く勃ちあがっているモノに直に触れた。思わずサンジは掠れた声を漏らした。
ゾロはもう一方の手でサンジの穿いている物を下着ごと引き下ろした。露になったサンジの下腹部をゾロの大きな手が覆い、ゆっくりと撫で上げた。その撫で上げる手が、先端近くを掠める度、またサンジはゾロの肩を掴み、小刻みに呼吸をする。
サンジを包むゾロの手の、力の入れ加減が絶妙で、そのまま快感の海に沈んでいきそうになる。
(マジ....ハマリそう....でも.....)
自分ばかり楽しんでいる訳にはいかない。
「ゾロ、今度こそ....寝転べ....」
「まだまだ...お前の....もっとしてやる」
「いや、とりあえずここで...」
サンジはゾロの手をどけようとするが、その手がもたらす快楽に引きずられてしまう。まともに膝に力も入らず、ゾロの首に両腕を回した。頭をゾロの肩に押し付け、いよいよ訪れる快感の大波に備える。
「んっ.....あっ」
「....イって....いいぞ」
「あっ...あっ.....ああっ....んん」
身体は早く絶頂へ達したくて仕方ないのに、心では違っていた。まだイきたくない。先に一人でイきたくない。それでも、サンジの敏感な部分は、ゾロの手で何度も触れられ、否応無しに高みへと連れていかれる。
「んんっっ.....ぁ」
「.......」
「んぐっ.....んっ....」
ゾロの手を濡らしながら、白濁の体液が放出される。サンジの腹部へ散った後は、太腿を流れ落ちていく。少しだけゾロの身体にも付着したようだが、全く気にする様子は無い。
激しい呼吸の中、肩を上下させながら、サンジは乾いた唇を舐め、少なくなった唾を飲みこもうとする。口の中がまだ乾いている。
「ん....」
「まだ....触らねぇ方が良かったか？」
「....いや、大丈夫」
柔かくなりかけたサンジのペニスを、ゾロが拭いてくれている。そんな事までしてくれるのかと、サンジは少し複雑な気持ちになる。
「.....ん？」
「え？」
せっかくきれいに拭き取ったと思ったのに、その後からまた濡れてくる。そして少しまた勃起しかかっているように見える。
「.....足りねぇのか？」
「ちっ....違うっ.....」
「.....じゃ、これはどういうこった？」
「......知るか」
拭き取り方が、あんまり上手いから.....とは何となく言えなかった。
(何で、いつの間に俺が不利に......)
"俺にもやらせろ"と言われ、ゾロに任せてしまったばっかりに。
「もう1回やるか？」
「もういいっ.....それよりお前まだ途中だっただろ？」
「.....」
「寝転べよ」
ゾロのペニスからは、何度も体液が糸を引いて落ちていたのだろう、膝元には幾つか濡れた跡があった。
「さ、ゾロ....」
サンジがゾロの身体を支えながら、横たわらせた。すぐに濃厚なキスが始まり、サンジの右手はゾロの下腹部へと直行した。そこは何度も溢れる体液のせいでぬるぬるしていて、それが手の滑りをよくしていた。扱き上げる度に粘りのある水音が聞こえ、それが余計に二人の感覚を刺激する。
「はっ.....」
「ゾロ....我慢するな」
ぎゅっと目を閉じ、横を向きながら耐えているゾロ。サンジの背中に回った手が、力の逃がしどころを探している。サンジは手の中のゾロがまた一段と大きくなった気がした。少し力を強めて扱き上げた。
「んぁっ.....」
「......気持ちよくなったか？」
さっきは途中で止めてしまったが、そのせいで感度がさらに上がったようだ。ゾロは声を殺しながら、何度も浅い呼吸をしている。声を出してくれれば、どれくらいの状態か察する事もできるだろうが、ゾロはサンジがいくらそう願っても、なかなか声を出さなかった。
「あ.......」
「ゾロ？」
「な、今どれくらい？もっと声、出してくれよ」
「んっ......も......」
唸るような声を出しながら、ゾロはサンジの肩に爪を食い込ませた。サンジは手の動きを速めた。
「んんっ.....ぐっ.....ぁ」
「そのままイケ」
「くっ......」
声は出ていないが、サンジはゾロの呼吸のタイミングで、その瞬間を捉えた。ゾロに掴まれた肩が半端ない程痛かったが、今はそれどころではないだろう。ビクン、と身体が痙攣する度に、奥歯を噛み締め、呼吸を整えようとしている。
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....。
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